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6月6日に静岡・裾野市にオープンした「KUTOA(クトア)」は日本を代表する和食料理人、道場六三郎氏のもとで修業を積んだ料理人が腕を振るう和食ダイニング。人気店KURUHAの2号店ですが、オープンして数日、既に予約困難店になっています。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ店名の由来は子供たち
KUTOAがあるのは、裾野赤十字病院の北側。
伊豆の国市にある人気店「KURUHA」の2号店です。
特に目立つ看板がないので通り過ぎてしまいそうですが、開店時には白いのれんがかかっています。もともとは人気のうなぎ店でした。
スタイリッシュな表札とのれん、センスが光ります。
入り口の扉を開けると店名の入ったマットが目に飛び込んできます。
少し変わった店名「KUTOA(クトア)」はオーナー・難波隆正さんの子供の名前にちなんでいます。
次男・くうと(KUTO)君と、三男・とあ(TOA)君、2人の名前が合体してKUTOAとなりました。
なぜ次男、三男の名前だけなのか。長男はと心配をした方、安心して下さい!
本店「KURUHA」は、長男・はるく(遥空)君の名前を逆から読んだもの。
難波オーナーの家族愛を感じます。
それぞれイスが違う席
入口を入るとすぐにカウンター席があります。現在は一時的にお祝いの花が置かれていますが、5席分あります。
テーブル席から離れているので、人目が気にならず一人で気軽に立ち寄れる雰囲気で、女性に喜ばれそうです。
4人掛けテーブルが2つ、2人掛けテーブルが1つ、そして6人掛けテーブルも1つあります。
席によって種類の違ったイスが置かれていています。それもデザイナーさんのこだわりだそうです。
「野田さんが店長をやってくれるなら、2号店を出そう!」とオーナーが決意したほど信頼を受ける店長の野田智恵子さん。常にすてきな笑顔でホールを担当しています。
そして本店KURUHAとは全く違う独自の料理を提供するために、わざわざ九州から移り住んでもらったという料理長の木下浩平さん。
難波オーナーと木下さんは同時期に道場六三郎氏のもとで料理を学んだ同志です。
「季節のお任せコース」
お料理はアラカルトもコースもあります。アラカルトで注文した場合は豪華なお通し付きで、席料が550円がかかります。
この日は、ホウレンソウと蒸し鶏のおひたし、エビとアスパラのカレーマヨネーズ和えでした。
コースは「季節のお任せコース(6600円)」で前日までの予約が必要です。
お料理は器や盛り付けにも繊細な心配りが感じられます。先付けの一皿は、みずみずしい青モミジが初夏を演出していました。
のりで包んで食べるクリームチーズの練りウニ乗せは絶品でした。
魚の鮮度も抜群ですが、こだわりの器はオーナーがかっぱ橋まで足を運び、仕入れているもの。
コース料理の小さなお造りでも、飾り包丁を入れ美しく盛り付けされているのを見て、料理人魂を感じました。
この日の揚げ物は、シシトウと、ヤングコーンの天ぷら。そして蟹しんじょうの湯葉巻き揚げでした。
天ぷらの野菜は旬のものが使われます。
ローストビーフは道場六三郎氏直伝のレシピで作られたものです。
だしが香る上品な自家製ソースと、最高に柔らかいローストビーフは絶品です! ワサビでパンチを利かせると更にグレードアップします。
ローストビーフはコースの一品ですが、アラカルトでも和風ローストビーフ(1705円)として提供されています。
コース料理は一品のボリュームを抑え、品数が多いのでいろいろな料理が楽しめます。
この日はオープン記念という事もあり、10品が提供されました。
アラカルトにも全力投球
「2号店の料理は木下さんのオリジナルで展開したい」と難波オーナーに思わせるほど、絶対的信頼を受ける木下料理長。
アラカルトメニューにも全力投球です。
手書きのメニューはオーナーの妻で、書家の麻美さんが書いています。
麻美さんは、経理全般を行いながら伊豆長岡の本店KURUHAでパティシエとしても活躍し、オーナーと共に2つの店を支えています。
アラカルトメニューはボリュームもしっかり!
帆立がゴロゴロと入った「帆立ときのこのバター焼き」は、提供された途端にテーブルに広がるバターソースの香りが食欲を増大させます。
肉じゃがは本店「KURUHA」でも大人気のメニューです。
ジャガイモを煮込む本来の肉じゃがとは違い、油で揚げてタレを絡めるオリジナルメニュー。これは、おすすめです!
2号店はぶらり気軽に立ち寄って
日本を代表する料理人・道場六三郎氏を師と仰ぐ難波オーナーは、三島の「旬味寮よね山」や、熱海の老舗旅館「蓬莱」で料理の腕を磨き、30歳でKURUHAをオープンしました。
最初は三島にあったKURUHA、「なかなか予約の取れない店」と言われる人気店となりました。
三島の街中から伊豆長岡の自然あふれる立地に移転したのは2022年7月7日。広く美しい庭園に囲まれ、旧家の屋敷をリノベーションした店舗は気品にあふれ、最高の開放感です。
KURUHAは完全予約制でコース料理のみ。それに対して、予約なしでぶらりと立ち寄り気軽に料理とお酒を楽しむ店、それが2号店KUTOAです。
難波オーナー:
KUTOAは「気軽な和食」がコンセプトですが、手間暇かけた上質な料理をリーズナブルに提供し、地元の人に愛される店にしたいと思います
野田店長:
一度来てくださったお客様が何度もリピートしてくださるお店にしたいです。そして地元の飲食店と共に、地域を盛り上げたいと思います
木下料理長:
難波オーナーに安心して「KUTOAを任せた」と言ってもらえるように励みます
強い信頼関係で結ばれたオーナー、店長、料理長のチームワークがすてきなお店は、オープン直後から満席の日が多く、早めの予約をおすすめします。
とにかくどの料理も絶品でした! 一度行ったらリピーターになる事、間違いなしです。
■店名 KUTOA
■住所 静岡県裾野市稲荷26-1
■営業時間 16:00~22:00(L.O. 21:30)
■定休 火・第3月曜
■問合せ 090-3085-9682
■駐車場 あり
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